未植栽民有林を調査〜球磨村
森林の保水力による洪水調整の機能維持のためにも緊急対策を

 伐採後の植林がされず放置された民有林の増加が問題となっているなか、松岡県議は8月3日、大規模な皆伐後未植栽となっている球磨村一勝地の現地を調査しました。
 調査には、本村令斗人吉市議、久保田悦子多良木町議も参加しました。

 7月に明らかになった林野庁の2003年3月末現在の調査では、全国的にも放置民有林増加。熊本県では3年以上未植栽は131ヘクタールとなっています。しかし、3年以上に限定しない、県の独自調査では03年3月現在、620ヘクタールの未植栽民有林が確認され、ほとんどが人吉球磨地方に集中しています。松岡県議らが調査した一勝地の和歌山県の会社が所有している森林では、01年に宮崎県の業者が伐採届を提出し、03年4月までに96.03ヘクタールが皆伐され放置されています」。

 現地は、草などが生えてきているものの、切り出しのために作られた作業道は、あちこちでのり面が崩壊。県の説明では、和歌山県の会社は、資金がないとして植栽は予定していないとのこと。

 松岡県議は、「予想以上にひどい。森林は保水力による洪水調整機能などもあり、これ以上のみ植栽の拡大を防ぐ対策が必要だし、根本的には林業の振興を図らないといけない」と語っています。
【05.8.3】



日本共産党熊本県議会議員 松岡徹
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