政策や提案

2005年 5月23日

イラクから自衛隊の撤退を。第8師団の派兵を中止すること



防衛庁長官 大野功統殿
                                 2005年5月23日
                  日本共産党熊本県委員会
                  委員長   久保山啓介

 イラクから自衛隊の撤退を。第8師団の派兵を中止すること

 イラクにおいては、米軍が、昨年11月のファルージャの無差別攻撃に続き、西部の都市カイムで大規模な無差別爆撃を行うなど、移行政府が発足した4月28日後も、米軍による事実上の占領支配と戦争継続がなされている。また武装勢力の攻撃やテロも続発し、多数の人々が犠牲者になっている。
 そうしたなか、あらたに日本人が、武装勢力により、重傷を負い、拘束されたことが伝えられている。
 米軍のイラク侵略開始以来、死亡した米兵は1600人を超え、2万人とされる軍事会社要員の死者も200人を超えている。イラクの人々の犠牲者数は、少なくとも数万人、10万人を超すとの推計も示されている。
 イラク戦争は、大量破壊兵器問題に端的に示されるように、虚偽によって開始され、すすめられてきた不法、無法な戦争である。大義のない戦争への自衛隊派兵に一片の大義もないことは明らかである。 
 引き続く米軍の武力占領支配と各地での戦闘、テロの続発―といった危険極まりないイラクに、自衛隊がとどまることは、憲法はもとよりイラク特措法にも背くことであり、日本国民に新たな危険と不幸、悲しみをもたらすものである。
 日本共産党赤嶺政賢衆院議員が、衆院イラク特別委員会で明らかにしたように、サマワでの自衛隊活動の最大の柱であった給水活動は、日本のODA(政府開発援助)による浄水装置の渦動で、今年の2月5日以降なされていない。
 自衛隊が現地で行っているのは、「県知事公舎前の多目的広場の緑化」「スポーツクラブの照明施設の補修」「屋外バスケット施設のコートの補修」「女子高前噴水の補修」等であり、自衛隊が砂利舗装したあとを、日本の外務省がODA(政府開発援助)で現地業者を雇って舗装しているといったことなどである。わざわざ自衛隊がイラクに行ってやっている「人道支援」の実態である。ー国民は到底納得できるものではない。

 以上の理由から
一、自衛隊は、直ちにイラクから撤退すること。
一、第8師団の派兵は行わないこと。
                 ―を要求するものである。
以上





日本共産党熊本県議会議員 松岡徹
〒862-8570  熊本県熊本市水前寺6-18-1議会棟内
TEL FAX  096-385-8770 MAIL :matsujcp@khaki.plala.or.jp